R3第2回北海道の管理河川の川づくりワーキング

令和3年度 第2回 北海道管理河川の川づくりワーキング

  実施日 令和3年(2021年)1027(水)
  見学河川 居辺川、ピウカ川、美生川、ウツベツ川

令和2年度 第2回 北海道管理河川の川づくりワーキング 現地見学会が、令和3年(2021年)10月27日(水)に開催されました。

当日は、居辺川の掘削・砂礫被覆施工予定箇所及び10号床固工施工箇所、ピウカ川の下流区間施工箇所及び上流区間施工予定箇所、美生川のショートカット施工箇所ウツベツ川の施工箇所を見学しました。帯広建設管理部事業課から、それぞれの箇所の状況や施工内容を説明して、現地で意見交換を行いました。

※資料や議事内容については、事務局にて一部要約しています。 

 北海道管理河川の川づくりワーキングのメンバー(今回の参加者は名前の後ろに

     浦幌野鳥倶楽部  武藤 満雄

     新得おもしろ調査隊

     NPO法人 十勝多自然ネット  河合 将弘

     帯広ウチダザリガニ・バスターズ  鏡 坦

     帯広川伏古地区子どもの水辺協議会  関川 三男

     帯広市町内会連合会 環境衛生部会  中島 辰男◎

     川と河畔林を考える会  髙倉 裕一

     十勝川水系の生態系再生実行委員会  石垣 章

     十勝川中流部市民協働会議  紅葉 克也

     十勝川のシシャモを守る会  越谷 光裕

     十勝環境問題連絡会  久保下 正哲

     日本野鳥の会十勝支部  尾崎 高博

     帯広建設管理部 事業課  秋山 護◎

    

 見学箇所

  1.居辺川 掘削・砂礫被覆施工予定箇所・10号床固工施工箇所

  2.ピウカ川 下流区間施工箇所(元町橋)・上流区間施工予定箇所

  美生川 ショートカット施工箇所(上美生)

  ウツベツ川 施工箇所(駒追橋下流右岸)

 

 委員から出された主な質問・意見等

 

  居辺川:砂礫被覆 

  ・ 砂礫被覆の区間が短いと出水で一気に無くなってしまう。モニタリングにより、最低限必要な延長をつかめると良い。

 

  ・ 砂礫の投入量と降雨量と下流への流出量をデータベース化して次の世代に繋げて行けると良い。

 

  ・ 被覆した砂礫が、今後どのように変化していくのか。モニタリングをぜひ続ける必要がある。被覆したエリアの生き物の生息環境が変わってしまうため、その推移をモニタリングしてほしい。

 

  居辺川:床固工 

  ・ 床固工群としての効果を、これからどういうふうに出していくのか期待していきたい。

 

  ・ 魚が上れるようにいろいろ工夫されていて、だんだんと良くなっていくと思う。工夫すれば自然に配慮した川になる。

 

  ・ 水流の幅が広くなってきている部分もあるので、今後の維持管理で魚が行き来できる水深を確保するように考えていく必要がある。

 

  ピウカ川・美生川 

  ・ ピウカ川と美生川の本流の流れは、結構急なのでニホンザリガニは棲めないが、小さな支川にはまだニホンザリガニがいるだろうと思われるので、実証しようとしているところである。農業排水になった後でもそこにニホンザリガニがいるというのが十勝の特徴である。

 

  ウツベツ川 

  ・ ウッドチップや砂利を敷いて遊歩道的にした方が良い。草が生えていると、どうしてもごみを捨てやすい雰囲気になる。川の周りを歩いてくれる人が出てきてごみを捨てづらくなる。

 

  ・ ごみ拾いで川に入って行けないという状況があったが、ウツベツ川には階段があって良かった。もし流された時につかまる所もないとか、それから上がって行く所もないというような怖さを感じない河川になっている。

 

  ・ 野草園はウツベツ川で唯一昔の形が残っている場所であり、それをどう活かしていくのか、ウツベツ川の歴史も含めていろいろ議論できればと思う。

 

  ・ ウツベツ川でカゲロウの成虫が、ふらふらと飛んで水面すれすれになった時に、魚が飛びついたり、流れてきたのを食べたりしていた。また、さなぎが水面に上がって大量に羽化することも起きていると思われる。そういう魅力がこのウツベツ川にはある。

 

  ・ 親水というのは、基本的には川が好きになることである。地域の方々が川を好きになる取り組みを行っていかなければならない。

 

  ・ 川の計画にどこまで地域の人の意見を取り入れられるかどうか。計画段階から参加できると、その後どうなっているのかと関心を持つことになり、それが地域の人たちによる管理に繋がると思う。

 

  全般 

  ・ 工事に市民の目線から意見を申し上げることにワーキングの意味がある。

 

  ・ いろんな意見を聞けてそれを今後反映させてもらえれば、いろんな考えもあってより良いものになる。

 

  ・ 将来の50年後100年後の水害への対応をしっかり考え、更に川の中の生物、近隣の植物、木々など近辺の自然を保存しながら工事を行っていくのは素晴らしいことだと思う。

 

  ・ ピウカ川の狭い川、美生川の少し大きめの川、そして都市河川のウツベツ川と、川は多様である。それぞれに見合った工法を調べながら、より良いものを造って行けるとよい。

 

  ・ きちんとモニタリングしてデータを記録しておけば、水掛け論でぶつかり合うことをしなくて済む。データベース化しておけば、似たような工事を行う時に無用な議論をせず、お互いに生産的な話し合いができる。説得力ある良い材料として、データベース化は非常に大事だと思う。

 

  ・ 予測や設計、今後の進め方、自然環境の保全手法などについて、ワーキングで互いに現地を見て、検証しながら前に進むということを今後ともぜひ続けてほしい。

 

資料1 (PDF 754KB)

資料2-1 (PDF 1.67MB)

資料2-2 (PDF 1.42MB)

資料3 (PDF 764KB)

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