

佐幌ダムは、平常時の流水をそのまま流下させ、洪水時のみ一時的にダム上流からの流水を貯留し下流への流量を調節する治水専用ダムです。
調節の方法はダムの流出口(常用洪水吐)でゲートの操作を行わない自然調節方式※1です。
この調節方法では、下流水位の急激な変動はありません。
なお、「佐幌ダムの概要-ダム効果」のページで示したとおり洪水調節と調節後のダム下流各地点の流量は新得町市街地の現況河川断面において流下可能な流量です。
※1 自然調節方式 : ゲートなどの操作を行わず流入量の調節を行う方式。
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常用洪水吐
洪水調節に用いる洪水吐。
通常は常用洪水吐を用いて洪水調節を行います。
型式 |
オリフィスによる自然調節方式 |
オリフィス底面標高 |
EL=277.0m |
大きさ |
高2.5m×幅4m×1門 |
放流能力 |
152m3/s |
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非常用洪水吐
常用洪水吐の放流量を上回る流水を放流する洪水吐をいいます。
洪水時にダム貯水位が上がり続けるとダム堤頂部に設置された非常用洪水吐きから放流されます。
型式 |
正面自由越流型 |
オリフィス底面標高 |
EL=294.50m |
大きさ |
越流水深2m×越流幅13.5m×6門 |
放流能力 |
490m3/s |
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非常用放流管、小水力発電管取水兼用
ダムの安全管理のため貯水池の水位を低下させるための放流や下流の河川維持流量の放流と併せて小水力発電を行うための補助放流設備です。
型式 |
全管路型 |
口径 |
φ800mm×1条 |
呑口標高 |
EL=272.20m |
放流ゲート |
φ800mmジェットフローゲート |
放流能力 |
4.80m3/s (常時満水位EL=277.5m時) |
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