R2第2回北海道の管理河川の川づくりワーキング

令和年度 第2回 北海道管理河川の川づくりワーキング

 

 

日   時:令和2年(2020年)10月28日(水) 9:00~16:00
見学河川:居辺川、然別川、ウツベツ川  

令和2年度 第2回 北海道管理河川の川づくりワーキング 現地見学会が、令和2年(2020年)10月28日(水)に開催されました。

当日は、居辺川の11号床固工施工箇所及び10号床固工施工予定箇所、然別川の魚道工施工箇所、ウツベツ川の親水整備箇所を見学しました。帯広建設管理部事業課から、それぞれの箇所の状況や施工内容を説明して、現地で意見交換を行いました

※資料や議事内容については、事務局にて一部要約しています。

 

 北海道管理河川の川づくりワーキングのメンバー(今回の参加者は名前の後ろに◎)

  一般財団法人 十勝エコロジーパーク財団  近藤 孝志

  浦幌野鳥倶楽部  武藤 満雄◎

  NPO法人 十勝多自然ネット  河合 将弘◎

  帯広ウチダザリガニ・バスターズ  鏡 坦◎

  帯広川伏古地区子どもの水辺協議会  関川 三男◎

  帯広市町内会連合会 環境衛生部会

  川と河畔林を考える会  髙倉 裕一◎

  地球環境を守る十勝連絡会  平譯 正勝

  十勝川水系の生態系再生実行委員会  石垣 章◎

  十勝川中流部市民協働会議  紅葉 克也◎

  十勝川のシシャモを守る会  越谷 光裕◎

  十勝環境問題連絡会  久保下 正哲◎

  日本野鳥の会十勝支部  尾崎 高博◎

  帯広建設管理部 事業課  石井 正樹◎

 

 見学箇所

  1.居辺川 11号床固工施工箇所(東大橋上流)・10号床固工施工予定箇所付近

  2.然別川 魚道工施工箇所(23号帯工施工箇所

  3.ウツベツ川 親水整備箇所(厚生病院横)

 

 

   委員から出された主な質問・意見等

 

【居辺川_11号床固工施工箇所について】

・ 居辺川や然別川では異常な河床低下がある。十勝平野の形成史の中でなぜそういうことが生じているのか、これからどの程度進行するのかということについては、まだよくわかってない。100年200年の長期の歴史の中で、これから先の見通しをどの様に持つかが課題である。

・ 今年は例年よりも水量が非常に少なく、魚が行き来できない状態になっており、サクラマスを確認できなかった。ただし、2年前には工事箇所でサクラマスの親が確認されており、産卵後の稚魚が4年後の再来年くらいにはまた親魚として上ってくる可能性が非常に高い。その時に、川としてきちんと上流までつながっていれば問題ない。

・ 居辺川の床固工の下流に橋があるが、橋の根元が抉れて危ない状況になっている。もうひと雨やふた雨が来た時に橋が危ないのではないかという感じがした。

・ 居辺川の床固工箇所が落ち着いていて、効果が期待できる施設に出来上がっていると思う。工事の実施に対して、今までワーキングで出されてきた意見を整理して、事例集や手引きの形にまとめられると良いと思う。

 

【然別川_魚道工施工箇所について】

・ 然別川は20年くらい前まで魚釣りのフィールドにしていたが、随分河床低下が進んで、びっくりするほど昔の面影がない。きちんと対応する方法を考えなければいけない。

・ 鳥類の繁殖時期が8月くらいまで続くことがあるので、樹木の伐開は出来ればその後にしてもらえると良い。

 

【ウツベツ川_親水整備箇所について】

・ ウツベツ川は不思議な川で、汚いからいないだろうと思ったら、魚類調査をやると結構生物の層が厚い。ここにはこういう魚がいる、こういう鳥が来る、こういう植物も生えているということが分かれば見え方が違ってくる。そういう目で見てもらえるだけで、どうにか少しきれいにできたらとか、人の心が動き出す様な気がする。

・ ここは昔、三面護岸で生活用水が入り込んできて、ごみが捨てられていた汚い場所だった。そういう所を工事に合わせて親水的な場所にしようという思いでやっていることを、この周辺の人に知ってもらうことが大事であり、過去と現在の状況、これからどうするのかということが分かれば関心がもっと深まるだろう。

・ ふらっと来た一般市民が、今ここでどういう試みが行われているのかを知ることが出来たらすごく素敵だと思う。掲示板を置いて、何月何日、何をしたとか、魚は今、何が見つかっているとか、カワセミが来たとかをお知らせできると良い。

・ 小さい魚がいると、それを捕る鳥たちが来る。瀬と淵とか魚が集まる様な環境があって、鳥が止まれる石があり、そこから飛び込むところがここで直に見られるようになれば、すごく良いと思う。

・ ウツベツ川の親水箇所に、魚が増えてカワセミとかが来ると、もっといろんな人が見に来てくれて良い場所になっていく。そのうちここでイベントが出来たら良い。

・ おはじきを床のコンクリートに埋め込む作業を、保育所の子供達と一緒にやっていることは非常に良い取り組みである。

・ 保育園児がおはじきを飾り付けた所も、もっと大事にしてあげたい。ウツベツ川の取り組みは、みんなで川をきれいにしようという運動である。自分の家の前だったらきれいにする、その発想である。

       

<現地見学の様子>

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資料1(255KB)

資料2-1(1036KB)

資料2-2(1421KB)

 

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