防災マスターから一言(廣井)

防災マスターから一言(廣井)

地域における防災会の設立と継続的な運営について  廣井 榮喜(足寄町) 2010.4.5

 私の住んでいる旭町3・4丁目地区は、設立前の数年間の間に2回の水害による避難の経験をした地域でもあり、

自治会活動に係わっていた事もあり、防災会の必要性を感じていたところでもあります。

 平成17年10月に十勝川温泉で開催の自主防災組織リーダー研修会に出席して、その必要性を痛感しまして、

単位自治会に提案し、その輪を広げて、地域一体となった取組を進める事になりました。

 地域における防災マスターの役割は、他に防災組織がない事もあって、その必要性は見えてきていません。

 この状況の中にあって、自分の住んでいる町内会(自治会)で率先して組織化を図り、活動運営に積極的に係わって

いかなければ、地域における自主防災組織の活性化は難しい面があるのではないかと感じております。

 先ずは、地元において防災組織の活性化を図り、その波及を回りの町内会に広めていく必要があるのではないかと

感じながらも、いまだもって波及でいない自分の至らなさを感じているところであります。

 この、防災マスターから一言を契機に自分の地域から、よその地域へ広めていかなければ、足寄における自主防災

の育成化は足踏み状態ではないかと感じているところであります。

 行政や自治会連合会への働きかけも必要ではないかと感じながら、他地域の防災マスターの取組状況とか力添え

を頂きながら進めていきたいと決意しているところであります。

 参考まで、防災会の設立までの経過と会運営の概要を参考まで報告申し上げます。

 

 

 

1.地域における自治会運営の実態

  私たちの地域における自治会の活動の実態は、持ち回り制が多く、計画性を以て事業を展開するためには、どうし

ても途中で計画がなくなってしまう等、組織体制の継続性が不十分である一面、持ち回り制は、会員多くの人に役員を

担っていただき、会の運営に理解をしていただくという利点もあります。

 

 

 

2.防災会立ち上げるための検討

  災害が発生しなければ何もやらなくて済む、いつ発生するか分からない災害のために動くのであるならば、当面の

生活のためが優先するとの考えもあり、設置は簡単だが、如何に継続していけるのか、防災会に関心を持ってもらえ

るのか検討を加えました。

 

 

3.組織体制の確立

 1)旭町地区連合会自治会とは別組織として独立して、旭町地区連合自治会防災会を立ち上げる。

   なお、旭町地区連合自治会とは緊密な連携を以て運営する。

 2)役員体制は、旭町地区連合自治会プラス有識者(主に旧役員)として、運営の主体となる事務局体制を、事業の

  継続性から持ち回りにはしないで、ある程度有識者に担ってもらう。(会長等の主な役員は、旭町地区連合自治会

  役員と同じにする)

 3)いつ発生するか分からない災害だけでなく、防災を幅広い意味でとらえ、防犯・交通安全・福祉活動等幅広い活

  動を行うことにより、会員の関心を取り込みにより防災会を維持継続させ、会員の生活の安全及び福祉の向上を

  図るものである。

 4)地域の範囲は、希望する単位自治会との考えもあったが、地域一体となって活動している、現存する旭町地区連

  合自治会地域を以て組織化する事が望ましい事となりました。

 5)事業は、最初から背伸びせず、身近な課題から取り組んでいくものとする。

   防災訓練は、毎年1回は実施することとする。

 6)会の経費は、旭町地区連合自治会予算の中で対応してもらう事として、独自の予算は持たない事とする。

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