木材輸送の歴史

木材輸送の歴史

 十勝の森林面積は約70万haで、道内の森林の13%にあたります。その森林王国十勝に林業が芽生えたのは、鉄道開通により木材を管外へ運び出すことができるようになったことがきっかけといわれています。
 そんな十勝の林業発展に繋がった木材輸送の歴史を振り返ります。

北海道の木材輸送の歴史(概要)

 
運材過程
補足説明
馬搬
流送
 
※馬搬・・・馬に引かせたソリに丸太を載せて運ぶこと。
※流送・・・川を利用して丸太を運ぶこと。
明治42年
森林
鉄道
鉄道が通っても山中から運び出すのは容易でなく、伐採後、駅まで到着するには3ヶ月~半年かかる場合もあった。
昭和20年代
トラック
集材過程の機械化と併行して、運材過程においてもトラック運材の普及という形で機械化が進行した。
昭和42年
トラック
森林鉄道を廃止し、トラックによる運材が活発化した。


森林鉄道の歴史

 
北海道での出来事

明治

42年

王子鉄道が初めて、苫小牧-鵡川間を馬鉄(後の蒸気機関車)で、木材を搬出。
国、道有林、大会社などで利用されるが、特に国有林の利用が多い。

昭和

18年

全道における軌条の総延長は500km、機関車は53輌となった。

昭和

26年

苫小牧軽便鉄道(苫小牧-支笏湖間)廃止。この鉄道は、ディーゼル機関車が主体ととなっていた中で、最後まで蒸気機関車を利用していた。

昭和

28年

道有林の松前林務署上ノ国事業区で運行していた森林軌道が、トラック運材に代わって廃止。

昭和

38年

国有林の旭川営林局管内の森林鉄道が撤去完了。

昭和

39年

国有林の北見営林局管内の森林鉄道が撤去完了。

昭和

41年

国有林の帯広営林局管内の森林鉄道が撤去完了。

昭和42年

国有林の札幌営林局管内の森林鉄道が撤去完了。
これにより、道内全ての森林鉄道が姿を消した。

 

十勝管内の森林鉄道
 管内には、陸別・斗満森林鉄道、足寄森林鉄道、音更森林鉄道、王子製紙十勝上川運材軌道(十勝上川森林鉄道)の4つの森林鉄道がありました。 そのほか、国鉄士幌線や北海道拓殖鉄道なども木材の輸送に利用されました。

 


 

 こうして木材輸送は現在のトラック輸送に転換していき、北海道林業は生産性を急速に上昇させていきました。
 トラックが森林内を走行するためには「林道」が必要です。現在では、林道は木材の郵送だけでなく、森林の手入れのための出入り、また、地域住民の方々が森林とふれあったり山菜採りや森林浴をしてリフレッシュしたり、いろいろな使われ方をしています。

林道(足寄町)

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