西部支所管内では、指導農業士・農業士の資質向上と活動の活発化を図るため、夏季の現地視察研修会を開催しています。今年度は7月9日に、清水町を開催地として会員9名と後継者1名、関係機関11名の出席のもと、視察研修会を開催しました。
会員訪問として、午前中は田本隆滋氏(農業士)の農場を訪問しました。田本氏より過去の野菜栽培の経験から学んだ作物に対する防除の考え方や、大面積を管理する中で、トラブルによって作業が滞らないように予備機を用意するなどの家族経営における効率的な農作業に向けた取り組みについてお話を頂きました。
また、昼食時には会員同士の交流のほか、普及センターからは作況と当面の病害対策、熱中症対策に係る情報提供を行いました。
解説する田本氏(写真左)
午後からは佐々木裕樹氏(農業士)の農場を訪問しました。作業体系の見直しに加え、セクションコントロール機能付きスプレーヤの導入による防除作業の効率化やコストダウン、農場が目指す土づくりの取り組みについて熱く語っていただきました。
佐々木農場の機械庫
さらに、株式会社十勝清水すくすくライフを訪問し、視察を行いました。同社は平成30年に設立し、令和3年から町内酪農家16戸のほ育牛の受託を開始した育成牧場です。
代表取締役の白川雅浩氏およびJA十勝清水町畜産部部長の北出氏より施設や設備について説明を頂き、「今後は施設を常に牛で一杯にできるよう取り組んでいきたい。」と今後の目標についてもお話しいただきました。
育成牧場視察のようす
研修会を通して各会員からは積極的に質問があり、有意義な研修会となりました。普及センターでは、引き続き指導農業士・農業士が活躍できる活動に向けた支援を行っていきます。