「とかちオーガニック振興会」は、令和6年7月12日(金)に「第3回現地研修会」を開催しました。午前は音更町の服部農場、午後は帯広市の(株)斎藤農場を会場に十勝管内および管外の農業者、関係企業や関係機関の担当者等延べ54名の参加がありました。
服部農場では2班に分かれて施設、機械、ほ場をまわり、後継者の耕冶さんと経営者の弘さんからお話をしていただきました。経営面積49haのうち有機栽培ほ場は15haあり、小麦、ばれいしょ、大豆、小豆を生産しています。20年以上前から有機栽培に取り組んでおり、苦労しながらも努力を続けてきたことで現在では小麦栽培時にほとんど雑草が出てこないとのことでした。また、随所に工夫がされていました。服部農場に初めて訪れた参加者が多く、たくさんの質問が出されていました。
(株)斎藤農場では有機栽培品目のほ場をまわりながら、代表取締役専務の一成さんから栽培方法や販路などを話していただきました。経営面積27.8haのうち有機栽培面積は9.5haで秋まき小麦、春まき小麦、大豆、ばれいしょ、小豆、だいこん、にんじん、ながいも、ごぼう、アスパラガスを有機栽培しています。根拠に基づいた栽培技術、制御された栽培管理状況を目の当たりにし、参加者はとても参考になったと思います。
終了後のアンケートでは、「大変参考になった」、「野菜の有機栽培にも挑戦したい」、「またやって欲しい」との回答が寄せられ、有意義な研修会になったと思います。
普及センターは引き続き、十勝総合振興局農務課と協力して「とかちオーガニック振興会」の研修会開催など、有機農業に関わる交流や情報交換を行う場を提供していきます。
服部農場「秋まき小麦ほ場」
服部農場「倉庫内」
斎藤農場「ばれいしょほ場」
斎藤農場「にんじんほ場」