令和7年1月31日、十勝農業改良普及センターにおいて十勝中部地区指導農業士・農業士会(会員61名)の冬期研修会が開催され、関係機関あわせて24名が参加しました。
今回の研修会は、ロボットトラクタ(以下、ロボトラ)の視点から労働力不足問題を解決するためのヒントを得ることを目的に、「労働力不足に対応する十勝型スマート農業の現状と課題」と題して、帯広畜産大学名誉教授佐藤禎稔氏から講演をいただきました。
十勝の農業のはじまりから、現在に至る位置づけと役割の紹介を皮切りに、機械化の変遷についてお話しがありました。
現在、各地で導入が図られているスマート農業は有人が基本で、さらなる労働力不足には対応が難しいと考えられることから、一人のオペレーターが複数台のトラクタを同時に監視、操作できるロボトラの活用が解決策の一つであると話されました。今後は、これまで困難であったロボトラによる耕起や防除作業などの実用化、大規模区画のほ場に対応したWi-Fiの確立などが期待されます。今回の研修は、ロボトラが労働力不足の問題を軽減させる手段であり、今後の十勝の農業を支えるアイテムになることを知る貴重な機会となりました。
普及センターは、今後も会の運営と活動を支援していきます。
講師の帯広畜産大学 佐藤名誉教授
研修会の様子