「とかちオーガニック振興会」は、令和5年7月7日（金）に「第2回現地研修会」を開催しました。午前は芽室町の（有）鈴鹿農園、午後は音更町の中川農場を会場に十勝管内の農業者、関係企業や関係機関から延べ69名の参加がありました。
鈴鹿農園では鈴鹿代表取締役から、はじめに経営概要の説明があり、その後施設、機械、ほ場を視察しました。経営面積236haのうち有機ほ場は11.42haあり、ばれいしょ、スペルト小麦、大豆、小豆、さつまいも、にんにく、ルバーブを生産しています。大規模畑作で新しい大きな機械や設備がある一方、有機農業にも取り組んでいることから参加者の興味・関心は高く、たくさんの質問が出されていました。その一つ一つに鈴鹿氏は丁寧に答えてくださいました。
中川農場では大豆と小麦のほ場で、中川代表から経営概要や輪作体系、品種や栽培技術について説明がありました。中川農場は2008年に経営面積55.7haのすべてで有機JAS認証を取得しています。栽培品目は小麦と大豆、緑肥で、「労働力はほぼ1人」、「機械は最小限（購入する場合は中古）」、「肥料、堆肥、農薬を使用しない」という極めて低コストの永続的農業を実現しています。参加者はカルチ除草などの栽培技術や小麦の品種や調整・販売方法に関心を示していました。
終了後のアンケートでは、「今後の参考になった」、「大変勉強になった」との回答が寄せられ、有意義な研修会になったと思います。
普及センターは引き続き、十勝総合振興局農務課と協力して「とかちオーガニック振興会」の研修会開催など、有機農業に関わる交流や情報交換を行う場を提供していきます。
ばれいしょ選別設備
鈴鹿農園「有機ばれいしょほ場」
鈴鹿農園「有機スペルト小麦ほ場」
中川農場「大豆ほ場」
中川農場「スペルト小麦」
