令和5年10月26日(木)鹿追町において、課題解決研修の現地研修会を開催し、十勝管内の普及員20人が参加しました。課題解決研修では、令和4年度より「耕畜連携における取組の整理と課題の明確化」のテーマで活動しており、飼料用とうもろこしの受委託栽培の実践農業者や関係機関への聞き取りを行っています。
今回は、長く交換耕作に取り組まれている農業者から、どのように飼料用とうもろこしを導入しているかや、耕畜連携を進めるためのポイント等について伺いました。農業者からは「細かく追求せず、割り切ること」が重要で、相手側の畜産農家にも土壌分析を勧めたところ、畜産農家がほ場管理を意識するようになったとの話がありました。
その後、十勝農業試験場の研究員を講師に、飼料用とうもろこしを前作で導入したほ場で土壌断面調査を実施しました。飼料用とうもろこしの根があった空間に作物の根が通っており、飼料用とうもろこし導入による後作への効果を確認しました。また、講師からは、十勝中央部の土壌の成り立ちについて説明があり、「断面調査を実施する前に調査するほ場の成り立ち等を調べておくと良い」というアドバイスがありました。
農業者や研究員のご協力をいただき、多くのことを学べた研修会となりました。今後は、年度末までに課題解決研修をとりまとめる予定です。
調査ほ場で講師から説明を受ける
調査した土壌の断面(サブソイラ等による改良の痕跡が確認できる)