令和4年3月25日、十勝農業改良普及センター本所地域第1係の重点活動(帯広市戸蔦地区)の懇談会を開催しました。当日は農業者7名が出席し、普及センターからは令和3年度の活動、令和4年度の活動計画などについて報告しました。
令和3年度活動の土壌断面調査、土壌分析の結果報告では、対象者のほ場ごとに断面の状態、調査データ(pH・土壌三相分布等)、土壌の改善方法について説明しました。農業者からは、「土壌の排水性と土壌三相は比例するのか」、「暗きょを入れているが、土壌三相の気相の数値を増やす方法はあるのか」などの質問がありました。
情報提供として、経営管理の実践に向けて「営農ナビ」を紹介しました。当ソフトを紹介するに至った背景や活用事例の説明後に、モデル事例として新たな作物を導入した場合の経営シミュレーションを行ったところ、対象農業者からは「我が家の経営シミュレーションを見てみたい」などの関心をもった農業者がいました。今後は地域にあわせた作物の基礎データを収集し、各農場経営の実態把握と経営シミュレーションを行う予定です。
次に令和4年度は、①作物生産性の向上として秋まき小麦の収量向上、②ほ場条件改善策の検討、③若手農業者の経営能力向上を目標に活動することで農業者と合意を得ることができました。また、全体を通して農業者との活発な意見交換が行われた結果、有意義な懇談会となりました。
農業者の質問に答える普及職員
懇談会の様子