令和4年8月14日、十勝農業改良普及センター本所地域第一係の重点地区（帯広市戸蔦地区）において、昨年度の活動で土壌硬度、土壌三相（固相率）に改善の余地があったほ場を対象として、全層心土破砕機による施工試験を行いました。全層心土破砕機は、①土壌をV字ブロックに切断し、②V字ブロックを持ち上げながらブロックを破砕、③破砕ブロックを後方に落下させ、V字の溝を形成することで透水性と通気性の改善された破砕層を形成します。
施工には、普及センターの他に農業者5名も立ち会い、施工の様子を確認した後、施工後の土壌硬度を一緒に調査しました。
その後の意見交換で農業者からは、「実際に施工している様子を見ることで作業時間などのイメージが固まり、参考になった」、「トラクターで施工部分を踏んだ場合、効果は無くならないのか？」、「全層心土破砕機により耕盤層が破壊されているのは、土壌硬度調査の結果からよく分かった！」「施工の効果が来春まで残っているのか疑問なので知りたい」、という声が聞かれました。
この他にもう1ほ場で同じ試験を行っており、施工試験の結果について冬期の地区懇談会で報告します。
写真1 全層心土破砕機の施工作業
写真2 土壌硬度の説明
