重点地域にて、懇談会を行いました！（十勝東部支所）

　農業改良普及センター十勝東部支所第一係は、12月16日(水)に重点地域である池田町大森地区にて懇談会を実施し、8名の農業者が参加されました。

　大森地区では、十勝農業試験場石倉研究職員のご教授の下、3年間土壌断面調査を行ってきました。1年目は扇状地の扇端、2年目は氾濫平野・旧河道・丘陵、3年目は段丘面と、毎年地形の異なる畑を調査してきました。今回はその集大成として3年間の結果を解説して頂き、地形は土壌物理性(保水性や排水性など)や作物の生育に大きく影響することを学びました。

　例えば、扇状地の扇端は川が山から平地に流れてきた所に土砂が堆積して作られた地形なので、排水不良の場所が見られることがあります。農業者によると、ハーフソイラを用いて排水を良くする工夫をしているとのこと。また一昨年・昨年は干ばつ傾向ということもあり、作物の生育は良かったと言います。一方、段丘面では保水力・保肥力が劣るといった傾向があり、酸性障害が出やすくなります。対策として、堆肥を施用して保水力を高めること、炭酸カルシウムを入れて酸度矯正することが考えられる、と教えて頂きました。農業者は流亡しにくい緩効性の肥料を使っており、それも一つの手だそうです。

　その後、普及センターから今年度のてん菜のNスコア試験と、小豆の生育調査について結果を報告しました。今後も試験場職員に助言を頂きながら活動を進めていきたいと考えています。

　　　　十勝農業試験場石倉研究職員による解説



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