「地域の話題」 現地研修会を実施しました(十勝東部支所)

現地研修会「堆肥施用による土壌物理性向上効果の確認」を実施しました(十勝東部支所)

    

     池田町大森重点地区では、十勝農試の技術支援を受け昨年から堆肥施用後の小麦収穫後ほ場で

 断面調査を行い、土壌の構造や根張りの変化を確認してきました。今回は地区内の酪農家ほ場の、

 飼料用とうもろこし収穫後ほ場で調査を行いました。   

  

  三宅専普より9月に実施済の収量調査結果について説明しました。同一酪農家で堆肥施用歴のあるほ場・

 ないほ場では初期生育や生収量に差が生じ、両者では追肥に対する反応も違うことが明らかとなりました。

 堆肥施用ほ場では来年に向けてサブソイラも施工済みでしたが、爪の入った部分で膨軟な土壌の層が

 確認され、参加者は視覚・触覚で物理性改善効果を実感しました。

  

  ほ場オーナーの若手農業者Fさんは自らスコップを持ち、穴掘りにチャレンジ!普段なかなか見ることの

 できない断面をじっくり観察し、堆肥散布やサブソイラ施工など「努力の痕跡」がきちんと‘見える化’されて

 いることに手応えを感じたようです。

  今回採取した土壌は十勝農試で分析後、冬場の研修会で土壌物理性・化学性双方の変化を結果として

 示します。地域ぐるみで持続的な土づくりに取り組むモチベーションにつながれば幸いです。

     
 

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コーンの収量調査結果説明に耳を傾ける農業者          自ら穴を掘りほ場断面を観察するFさん


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