鹿追町では令和2年度からの2カ年、農林水産省のスマート農業加速化実証プロジェクト（実施主体：鹿追町スマート農業実証コンソーシアム、実証代表者：鹿追町農協営農部今田伸二審議役）が展開されています。本プロジェクトの目的は、キャベツを導入した適正輪作の維持、大規模畑作・野菜作の複合経営における省力化、先進機械を有効活用できる仕組みづくり、鳥獣被害の軽減などを実証し、農業者が今後も所得を確保していくことが可能な技術の導入です。
9月30日の現地検討会は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一般参加者はリモート視聴、防止対策を講じた会場ではコンソーシアム構成機関のみ参加する形での開催となり（写真1）、キャベツ収穫体系の自動化技術（写真2）、収穫適期の予測技術、可変施肥を活用した生育均質化技術を中心に進捗状況が報告されました。
本プロジェクトでは令和3年度末までに、てんさいの大型多畦収穫作業機を活用した省力化、ドローンを活用した有害鳥獣駆除の効率化の実証とともに、各実証結果から得たデータをもとに経営解析を行い、現場実装が可能な技術体系が検証されていく予定です。当支所もコンソーシアム構成機関の一員として、地域課題の解決に向けた技術の実証と現場実装に向けた支援を引き続き進めていきます。
写真1 現地検討会場の様子
写真2 実証中のキャベツ自動収穫機
