令和7年9月5日に飼料用とうもろこしの収量調査を実施しました。
十勝西部支所では鹿追町東瓜幕地域をモデル地区として普及活動を展開しています。
肥料価格等のコスト高が続く情勢の中で、飼料作物生産ほ場において土壌診断および堆肥等有機物を活用した施肥体系の見直しに取り組んでおり、昨年度までの活動では東瓜幕地区の取組農家平均で4割程度の肥料費削減に成功しています。
本年度は鹿追町全域へ活動を拡げて、より多くの農業者が施肥体系の見直しに取り組めるよう支援を実施しています。生産ほ場内に肥料コスト削減効果比較実証ほを設置し、収量性が確保できるかを確認して、農業者が納得しながらコスト削減に取り組んでいます。
比較実証ほでの収量調査の様子
比較実証ほの収量比較結果を確認する農業者
取組3年目となる東瓜幕地域の農業者からは、「実際に収穫作業をしている実感としても、減肥による収量減は感じなかったので、次年度は更なるコスト削減も検討していきたい」と活動が定着しています。
新規で取り組む農業者からも、「肥料を減らしても収量が変わらないことに驚いた、全筆土壌診断をして、自分のほ場に合った施肥銘柄と施肥量を確認していきたい」という声が聞かれ、取組が拡大しています。
堆肥等の有機物を活用した適正な施肥を行うことは環境負荷低減にもつながります。
普及センターでは今後も地域資源を活用して、コスト削減に取り組む農業者を支援していきます。