土地改良法と農地法の施行

 昭和24年(1949年)には「土地改良法」が制定され、北海道土功組合は解消し、農地改革を経て自作農となった農民による土地改良区が設立されました。農業協同組合と同様、土地改良事業の担い手は農家自らの手に移りました。
 昭和27年には「農地法」が制定され、自作農の地位安定と農村社会の民主化が進められたほか、「北海道総合開発計画第1次5カ年計画」が開始されました。
 この計画のうち食料生産の増強については、土地改良・耕土改良・酪農振興・開拓開墾により農民の所得水準の向上を図ろうとするものでした。
 一方、開拓以来の懸案であり、大正12年(1923年)から、豊頃村茂岩~利別間の新水路掘削のほか猿別川・帯広川・途別川など支流の改良・護岸などが進められてきた十勝川流域の洪水対策も、昭和26年(1951年)から工事が再開され、これらの河川改修と平行して国営の直轄明渠排水事業などにより農地の排水改良が進められました。

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