今後の農業農村整備

 現在、農産物貿易の国際化の進展によって海外との厳しい競争を余儀なくされており、今後もますます市場開放が進むことが予想される状況の下、農業生産性のさらなる向上を図り、より足腰の強い農業を確立することが不可欠となっております。
 暗渠排水を通常よりも深く施工することにより、ながいもの導入を促進し、それが今では海外への輸出につながっている当管内の事例があるように、新規作物の導入や収量・品質の向上を図るためには、従来から進められている排水改良や石れき除去などのさらなる推進はもとより、作物や土地条件に応じた柔軟な対策や畑地かんがいなどの高次な整備を進めることが必要です。
 また、経営規模の拡大やコスト低減により労働生産性の向上を図るため、農業機械の大型化・高度化が進められているところであり、さらに、農作業の自動化や精密農業などを推進するためには、区画整理などによるほ場の均質化が必要であり、またこれによって農地流動化が促進され、合理的な農地利用につながっていきます。
 飛躍的発展を遂げた十勝農業の基盤作りを担う農業農村整備(土地改良)は、今後も引き続き、地域を支える重要な役割を果たし続けます。

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