「休養」とは
「休む」ことと「養う」こと、2つの側面があります。
「休む」とは仕事や活動によって生じた心身の疲労を回復し、元の活力ある状態にもどすこと。「養う」とは明日に向かっての鋭気を養い、身体的、精神的、社会的な健康能力を高めることです。
「休養」を達成するために
基本は質のよい睡眠であり、健康には重要な要素です。
睡眠不足は、疲労感をもたらし、情緒を不安定にし、適切な判断力を鈍らせるなど、生活の質に大きく影響してしまいます。
近年では睡眠障害は高血圧や糖尿病の悪化要因として注目されているとともに、事故の背景に睡眠不足があることが多いことなどから社会的問題としても認識されてきています。
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対策として
「休養」の基本である睡眠。睡眠対策としては、まず「時間」を確保することが必要です。特に、長い休暇を積極的にとることが目標となります。「休養」の時間の中で、リラックスしたり、家族の関係や心身を調整したりすることが、真の休養につながります。
健やかな睡眠のテクニック
快眠のために重要になるのが、睡眠をとりまく環境です。良い眠りを得られるかどうかには、寝床内環境をつくる寝具(枕・マットレス・布団)や寝室の温度/湿度・音・光、などの寝室環境を整えることが大切です。特に、冬場の寒い季節は寝床内環境が重要になります。冬はあらかじめ毛布などで寝具内を温めておき、寝つきを良くする必要があります。
個人差や季節によっても異なりますが、寝床内の温度は33℃、湿度は50%の状態が最適とされます。

習慣が大事
国内外の疫学研究(数千人を対象とした質問紙調査)において、運動習慣がある人には不眠が少ないことがわかっています。1回の運動だけでは効果が弱く、習慣的に続けることが重要です。効果的なのは夕方から夜(就寝の3時間くらい前)の運動だとされています。
食事についても、就寝に近い時間の夕食や夜食は、消化活動が睡眠を妨げるので出来るだけ控えましょう。就寝前の喫煙もニコチンが刺激剤として作用するので好ましくありません。
最後に生活習慣病が不眠の原因になることが分かっています。生活習慣病を防ぐためにも快眠を得るためにも、良い生活習慣を身につけましょう。


