12月1日は世界エイズデーです
令和5年度 キャンペーンテーマ
「あなたが変わればエイズのイメージが変わる。UPDATE HIV!」
エイズはもはや「死の病」ではありません
アメリカで初めてエイズが発見・報告されてから約40年。この間、治療方法は大きく進歩しました。
HIVに感染しても感染を早く知り、治療を早期に始め継続することによって、エイズの発症を防いで、感染していない人と同じくらい長く社会生活を送ることができるようになっています。
また、治療を継続して、体内のウイルス量が減少すれば、HIVに感染している人から他の人への感染リスクを、大きく下げられることも確認されています。
エイズのイメージを変えよう
すべての人がエイズに対する正しい知識を得て、必要な予防行動やHIV検査受検行動を取っていくことが大切です。
情報をUPDATE(更新)して、エイズのイメージを現実に近づけ、エイズに対する偏見や差別にピリオドを打つとともに、流行を終わらせるための行動をスタートさせましょう。
6月1日~7日は「HIV検査普及週間」です。
帯広保健所では6月に夜間検査を実施します
HIV/エイズは予防、早期発見、早期治療が大切です。
令和6年度、帯広保健所では6月に夜間検査を実施します(予約制、先着順)。
心配なことがあったけれど日中の検査を受けられなかった方は、この機会にお問い合わせください。
エイズの検査や相談について
・HIVに感染しているかどうかの検査やエイズに関する相談は、保健所で受けることができます。
・感染が心配な人の検査は、匿名、無料で受けられますのでご相談ください。
・帯広保健所では、毎月2回検査を実施しています(予約制)。
・正確な検査結果を得るため、感染の可能性がある行為から3ヶ月以上経過後の検査をお勧めします。
~お問い合わせ先~ 帯広保健所エイズ相談電話 0155-21-6399(平日:8:45~17:30) |
エイズに関する情報について
エイズの現状(令和4年エイズ動向委員会委員長コメントより)
・日本における2022年(令和4年)新規HIV・エイズ報告数は884件で、6年連続で減少。
・感染経路は、性的接触によるものが80%以上で、その多くが男性同性間の性的接触。
・新規報告全体に占めるエイズ患者の割合は約30%。
(診断時に既にエイズを発症している、いわゆる「いきなりエイズ」)
・HIV感染症は予防可能な感染症であり、適切な予防策をとること。
・エイズ発症防止のためには、早期発見と早期治療が重要。
他者への感染を予防し、エイズ発症を遅らせるために、HIV検査で感染の有無を知ることが大切です |
詳しくお知りになりたい方へ
エイズQ&A
1.HIVとエイズとの違いとは?
■HIV
HIVはHuman Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)の略で、1983年に発見されたエイズの原因となる病原体であり、ヒトだけにうつるウイルスです。
HIV感染者とはHIVが体内に入り込んでいる状態で、これといった症状がまだ出ていない人のことです。この症状のない時期は一般的に、数年から平均10年程度続きますが、この期間においても他人に感染させるおそれがあります。
■エイズ
エイズ(AIDS)はAcquired ImmunoDeficiency Syndrome(後天性免疫不全症候群)の略です。
HIVに感染後、数年以上経過していくうちにHIVが体内で増殖を続け、しだいに体の抵抗力が弱くなり、健康なときには何でもないような細菌やカビへの感染(日和見感染)や悪性腫瘍にかかりやすくなっている人のことです。
2.どんな症状が出るの?
HIVに感染しても、すぐにエイズになるわけではなく、しばらくは自覚症状がなく健康そうに見える状態が続き、その後しだいに免疫力が低下して様々な症状が現れ、最後にエイズを発症します。
3.どのように感染するの?
また、次のような行為やものから感染することはありません。
握手、咳やくしゃみ、おしゃべり、飲み物などの回し飲み、銭湯、プール、飲食店の食器類、理美容医院のクシ、洋式トイレの便座、お金、公衆電話の受話器、カラオケマイク、電車やバスのつり革、ハエや蚊などの虫刺され、ペットなど |
4.どのように予防するといいの?
感染経路として最も多いのは性的接触なので、予防のためにはより安全な性行動を心がけましょう。
・性行為のときはコンドームを正しく使うこと。
・アナルセックスやオーラルセックスも感染の可能性があるので、必ずコンドームを使うこと。
・アルコールを飲み過ぎるなどで抑制力や判断力を失った状態で、無防備な性行動をしないこと。
5.自分の周りの人がHIVに感染していたらどうすればいいの?
HIVは感染力の非常に弱いウイルスであり、性的接触以外の日常的な接触で感染することはありませんので、学校や職場、近所づきあいなどで感染する心配はありません。このことから、決して偏見を持つことなく、これまでと同様に接するよう心がけましょう。