「地域の話題」R8年度南とかちアグリスクール「牧草の品種特性を学ぶ」を開講しました!(十勝南部支所)

 普及センター十勝南部支所は、7月8日に、南とかちアグリスクール第2回講座「牧草の品種特性を学ぶ」を開講しました。当日内容は、普及センターから牧草地の維持管理について、十勝農業協同組合連合会より採草地の高刈りについて情報提供があった後、雪印種苗株式会社・ホクレン農業協同組合連合会より、牧草の品種特性や夏枯れ対策に有効な品種選定の方法について講演いただきました。会場からは、「新しい品種の播種量は?」や「それぞれの品種の特徴は?」など多くの質問があがりました。
質疑応答の様子を少し紹介します。

質問1「新品種のトールフェスクとフェストロリウムの特徴をそれぞれ教えて欲しい」
回答A「トールフェスクのスワイは、採草地用に開発された品種。繊維含量が低く、WSCが高いことが特徴。耐暑性(暑さへの強さ)や耐旱性(乾きへの強さ)に優れている。一方で、初期生育にはやや劣るため、追播利用には注意が必要。」
回答B「フェストロリウムのノースフェストは、ペレニアルライグラスとメドウフェスクを掛け合わせた品種であり、両品種の良いとこどりをしている。ペレニアルライグラスの栄養成分はそのままに、越冬性が向上している。豊富な根量により、干ばつ対策やイネ科雑草の抑制にも効果がある。一方で、乾物率がやや低く乾きにくいため、収穫時は十分な予乾期間の確保や添加剤の使用を薦める。」

質問2「牧草の高刈りによる収量への影響はありますか?」
回答「刈り高を5cmから10cmに上げた場合、最初の年は1~2割の収量減少が見込まれる。一方で、牧草の地際付近の飼料成分を見ると、NDF(繊維の量)・Ob(消化されにくい繊維の量)が高く、牛が利用しにくい成分であることが分かる。そのため、牧草の良質な部分を刈り取りつつ、牧草地を長く使うという手法も今後必要ではないかと考える。」

質問3「チモシーを今後も育てる場合、注意すべき点は?」
回答「チモシーへのストレスを最小限にすることが必要。具体的には、①スラリー過剰施用はNG②土壌硬度の改善による根が張りやすい環境づくり③カルシウム施肥による細胞壁の強化などがある。カルシウム資材については、効きの速さや撒きやすさなど製品によって特徴があるため注意が必要である。」

次回は10月ごろに開催予定です。南十勝に限らず、十勝管内の農業者でご興味のある方は、普及センターまで問い合わせください。※南十勝以外の方は、参加料をいただく場合があります(500円程度)

会場の質問に答える情報提供者と講演者

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