森林の特徴

 

森林の特徴

 

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十勝総合振興局森林室が管理する道有林(北海道が所有する森林)は、十勝南東部の「大樹町・幕別町・豊頃町・浦幌町」と釧路西部「釧路市・白糠町」の1市5町に位置しています。

※ 2005年10月に音別町は釧路市に、2006年2月に忠類村は幕別町に合併されました。

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地形・地質

 

  十勝川右岸の大津地区に標高50~300mのなだらかな丘陵地が多く、浦幌町から白糠町にかけては沢密度の高い起伏に富んだ急斜地となっています。
  地質は白亜紀層~第3紀層*)にかけての頁岩、泥岩、砂岩あるいはそれらの互層から構成されており、軟質で風化しやすいため、地すべり崩壊等を起こしやすい性質となっています。

          *)浦幌町川流布では、この二つの層の間にK/Pg境界層と呼ばれるイリジウムを多量に含む
            粘土層が発見されていますが、この層こそ、白亜紀末に恐竜を絶滅させた天体の衝突を
            示す証拠であると言われており、アジアでは唯一確認されている場所です。

古生物・地質のことは 浦幌町立博物館 または 足寄町立足寄動物化石博物館 へ

 

気候

 

  夏は海岸部で海霧が立ちこめるため気温はあまり上がらず、冬は低温乾燥で雪が少なく晴天の日が続くため、土壌凍結深度がたいへん深くなります。
年平均気温は4~6℃、年間降水量は800~1,000mmとなっています。

 

 

林況

   

  天然林の多くは針広混交林の状態で広く分布していますが、トドマツ等の針葉樹は尾根筋・山麓等の傾斜地等に分布しています。広葉樹は樹種も多様で、主なものとしてシナノキ、ミズナラ、ハリギリ、アサダ、ハルニレ、アオダモ、カツラ、イタヤ類等があり、天然更新は全般的に良好です。
なお、大津地区の一部にはナラ類主体の広葉樹二次林が分布しています。
  一方、人工林はトドマツ、カラマツを主体として植栽されていますが、気象条件の厳しい箇所や霜害跡地の改植等にアカエゾマツも植栽されています。

 

 

十勝管理区(十勝総合振興局森林室が管理する道有林)の町村別管理森林面積
 

釧路市

白糠町

浦幌町

豊頃町

幕別町

大樹町

総計

森林面積

 14,572 ha

 5,243 ha

 23,260 ha

 12,109 ha

 3,858 ha

 5,933 ha

 64,975 ha

                                        平成29年4月1日現在

 

  各森林の詳しい内容については、平成29年度道有林野十勝管理区 整備管理計画をご覧下さい。

 


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