令和5年度 第3回 北海道管理河川の川づくりワーキング
実施日 令和6年(2024年)2月20日(火)9:55~12:10
場 所 十勝総合振興局 3階講堂
令和5年度 第1回 北海道管理河川の川づくりワーキングが、令和6年(2024年)2月20日(火)に開催されました。
帯広建設管理部から砂防事業・河川事業・河道内樹木伐採について、令和5年度の工事の進捗状況及び環境調査結果の説明、委員からのコメントや質問に対する回答をし、その後ワーキングメンバーによる意見交換を行いました。
※ 議事内容については、事務局にて要約しています。
北海道管理河川の川づくりワーキングのメンバー(今回の参加者は名前の後ろに◎)
- 浦幌野鳥倶楽部 武藤 満雄 ◎
- NPO法人 十勝多自然ネット 河合 将弘 ◎
- 帯広ウチダザリガニ・バスターズ 鏡 坦 ◎
- 帯広川伏古地区子どもの水辺協議会 関川 三男 ◎
- 帯広市町内会連合会 環境衛生部会 中島 辰男 ◎
- かわたびほっかいどう 十勝川コーディネーター 小川 宣幸
- 川と河畔林を考える会 髙倉 裕一 ◎
- 新得おもしろ調査隊 森本 洋子 ◎
- 地球環境を守る十勝連絡会 平譯 正勝 ◎
- とかち帯広サケの会 伊藤 昭廣 ◎
- 十勝川水系の生態系再生実行委員会 石垣 章 ◎
- 十勝川中流部市民協働会議 紅葉 克也 ◎
- 十勝川のシシャモを守る会 稲川 友也 ◎
- 十勝環境問題連絡会 久保下 正哲 ◎
- 日本野鳥の会十勝支部 尾崎 高博
- 帯広建設管理部 事業課 近井 泰秀 ◎
議事項目
1. 事業全体の方向性について
2. 砂防事業について
① 居辺川砂防工事
② 美生川砂防事業
3. 河川事業について
① 帯広川改修工事
② 伏古別川改修工事
③ 美生川改修工事・災害復旧工事
④ ピウカ川改修工事
⑤ 然別川総合流域防災工事
⑥ サラベツ川改修工事
⑦ 旧途別川改修工事
⑧ 渋山川・居辺川河川区間
4. 河道内樹木伐採について
① 河道内樹木伐採のあり方について
② 各河川での河道内樹木伐採
メンバーから出された主な意見等
【居辺川砂防事業:砂礫被覆について】
- 法面の対策の話も、寄せ石程度を考えていますということだが、寄せ石の石っていうのは、どこからどれくらいの物を持ってこれるような感じなのか。→ (建設管理部) 河床と同じ材料を少し、斜面の所にも同じく1mくらい寄せれば、斜面の侵食を防止出来るんじゃないかということで、R6年度にやってみたいと考えている。
- 居辺川で10号床固工を境にヤマメの大きさが違ったと資料に出てるが、それは砂礫被覆をして環境が良くなったということなのか。
- 今のところ砂礫被覆の工事が一番上流の方しかやられてないので、これから様子見ないとまだわからない。
- 居辺川の砂礫の被覆のところで、残存率が調査結果として報告されたが、これはどういう調査方法で数字が出てきたのか。→ (建設管理部) 横断測量で各測線での断面形状を測量して、施工していた時の横断形状・面積と、時間が経過していったあとの横断形状・面積の差から、ボリュームを差し引いた形で残存率を出している。
- 毎年これをやっていけば、自然に結果自体が見えてくる。当然、自然環境により年によって違いはあるだろうから、モニタリングしながらやっていくというのも考えだろう。
【居辺川砂防事業:ニホンザリガニ対策について】
- 例えば7号床固工の例では、この生息地に水が供給されるようなことを配慮していかなきゃいけない。工事の影響で水がどうなるかはわからない。
- いくつかの体験から言うと、ニホンザリガニは深く潜り込んでる、泥の中や砂礫の湿った所に、30cmとか深い時には50cmぐらい潜り込んでじっと耐えている。で、次の雨というか水が来るまでじっと何ヵ月も耐えている。
- (役所の業務での)調査だと時間が限られているので、いたかいなかったかということは難しい。そういう意味からして、7号床固工のザリガニが保全出来るかどうかってことは、多分私はいると思う。どっかにへばりついている。
- ただ、そこに水が来るような形の水分の補給を通年通して、あるいは将来的に何十年もの間水が必要で、それが保証出来ればなんとかやっていけるんじゃないか。伏流水の調査をしなきゃならないが。
- どこか本川の方から水を引いてくるとか別の斜面から水を引いてくるとか、そういう形が考えられるが、それも実験である。
【ウツベツ川について】
- 落差工の魚道設置がR6年度にできない場合、ワーキングメンバーなりにくふうして何かやろうという思惑はあるだろうか?
- 秋口ぐらいにこのワーキングが始まるので、現地見ながら工事の概況を説明しつつご意見をいただきたい。
- 落差工は私たちが生きていく上には必要なものだが、水生生物にやさしい河川は急がなきゃいけない。自然を守るのと私たちの生活や命を守るのとを天秤にかけながら進んでいるのかなということを思っている。
【伏古別川改修工事について】
- 大きな議論として、ああいう水が氾濫する所を宅地にして、その後に6億かけて水を抜くとかってすごい非効率的に感じる。
- 伏古別川(など)の施工済箇所は、川の両側がすごく切り立っている。仮に誰かが流されたらどこもつかまる所がなくてすごい怖い。街中の川なので、どこかにつかまる所とか、もしできるなら梯子がついてるとか、何かそういうくふうが出来ないものか。
【旧途別川について】
- 上流から下流までほとんど落差のない川。普段は水がほとんどないので問題ないが、増水になった時に大変で、猿別川が増水すると逆流してくるという川。普通の水災害が起きる所とここは変わった意味合いがあるので、何かのおりに見学に行き皆に確認してもらった方が良い。
【河道内樹木伐採について】
- 住んでいる町(新得町)は6年か7年前に水害に遭った町なので、河川氾濫の現状を目の当たりにした。河川の樹木が目の前で倒れて川を流されていった。下流では床下浸水もあり、流された樹木で水道管が破壊され断水にもなった。河川の樹木は適度に見ておいて欲しい。
- 再樹林化の問題は、樹木が大きくなる前に計画的に伐採するしかないんだろうと思う。
- 再樹林化を防ぐようために切り口に何か塗るなどの方法を一回試験的にやってもらって、モニタリングしてもらえばうれしい。
- 伐採後1~2年は野鳥が減ったが、伐ったあとに最近アオサギ、ダイサギが時々来る。また、散歩する顔見知りがいなっこ橋(歩道橋)で初めてオジロワシを見たという。大きな木を伐ることによって、猛禽類とか、水中生物や魚類を捕るような生き物がやってきていてる。伐採後に魚が川沿いに上がってきているのかなと感じて、また違った効果があるのかと思う。
【河川事業全般について】
- 住民が治水について理解することが一番大事。限られた予算の中で一番のB/C求めながら工事やってるんだというのを理解して10年ぐらいの時間軸で見れば、何か正しい方向に工事が進んでいるっていう安心感を皆さん持てるんじゃないか。
- 水田、畑、住宅地という人間の営みの流れの中で生きているから、住む人達の環境が変われば要望が変わってくると思っている。今の生活をどう安定させるかというのを1つの大きな課題としてこういう河川の整備などを進めていき、それと自然との調和をどうするかという、その議論をして行かなきゃいけないと思っている。
- ヒグマも絶滅危惧種ではないのではないか、アライグマが出てきて被害を受けている、という形でいろいろものが変化してきているので、川づくりも変化に応じた対策を考えながらやっていかないとダメかと思っている。
【その他:身近な植物の減少について】
- 最近街の中で、以前はどこにでもあったような雑草、アカザ、ハコベ、イラクサ、エノコログサなどが見られなくなってきた。我々の生活にとっては良いことなのかなとは思うが、自然の植物を守るということから考えるとどうなのか、どうしたらいいものか、と最近考えている。
- ワーキング全景写真 (JPG 1.81MB)
- 資料01ー1 (PDF 1.71MB)
- 資料01ー2 (PDF 1.87MB)
- 資料01ー3 (PDF 1.29MB)
- 資料02ー1 (PDF 1.93MB)
- 資料02ー2 (PDF 2.11MB)
- 資料03ー1 (PDF 1.57MB)
- 資料03ー2 (PDF 1.95MB)

