R5第2回北海道の管理河川の川づくりワーキング

令和5年度 第2回 北海道管理河川の川づくりワーキング

 

 実施日 令和5年(2023年)11月29日(水)9:00~15:20
 場  所 居辺川砂防工事箇所、然別川総合流域防災工事箇所、

      売買川R4年度伐採箇所、ウツベツ川自衛隊駐屯地南東沿い

 

 令和5年度 第2回 北海道管理河川の川づくりワーキングが、令和5年(2023年)11月29日(水)に開催されました。

居辺川砂防工事箇所、然別川流域防災工事箇所、売買川樹木伐採済み箇所、ウツベツ川工事予定箇所をバスで回り、帯広建設管理部から各工事について事業計画、実施状況、環境調査結果と対応方針などを説明し、ワーキングメンバーによる意見交換を行いました。

※ 議事内容については、事務局にて要約しています。

 

北海道管理河川の川づくりワーキングのメンバー(今回の参加者は名前の後ろに◎)

  • 浦幌野鳥倶楽部  武藤 満雄 ◎
  • NPO法人 十勝多自然ネット  河合 将弘 ◎
  • 帯広ウチダザリガニ・バスターズ  鏡 坦 ◎
  • 帯広川伏古地区子どもの水辺協議会  関川 三男 
  • 帯広市町内会連合会 環境衛生部会  中島 辰男 ◎ 
  • かわたびほっかいどう 十勝川コーディネーター  小川 宣幸
  • 川と河畔林を考える会  髙倉 裕一 ◎
  • 新得おもしろ調査隊  森本 洋子
  • 地球環境を守る十勝連絡会  平譯 正勝 ◎
  • とかち帯広サケの会  千葉 よう子 ◎
  • 十勝川水系の生態系再生実行委員会  石垣 章 ◎
  • 十勝川中流部市民協働会議  紅葉 克也 ◎
  • 十勝川のシシャモを守る会  越谷 光裕 ◎
  • 十勝環境問題連絡会  久保下 正哲 ◎
  • 日本野鳥の会十勝支部  尾崎 高博 
  • 帯広建設管理部 事業課  近井 泰秀 ◎

現地見学箇所

1. 居辺川砂防工事:掘削・砂礫被覆施工箇所

2. 居辺川砂防工事:7号床固工施工箇所

3. 然別川総合流域防災工事:19号帯工施工箇所

4. 河道内樹木伐採:売買川R4年度伐採済箇所

5. ウツベツ川:自衛隊駐屯地南東沿い

 

メンバーから出された主な意見等

 

【居辺川砂防工事:7号床固工~12号床固工上流でのサクラマス調査について】

  • 水温について。8月下旬は気温が非常に暑くとても高かった。9月下旬にはだいぶ下がったがまだ高く、10月下旬になると普通の水温になった。
  • ヤマメ(サクラマスの子ども)について。8月下旬には最下流部にしかいなかったが、9月下旬には10号床固工あたりまで確認でき、10月下旬になると12号床固工上流でも確認できた。
  • 調査区間の下流~中流では、ヤマメの体高が高くとても大きかった。この工事によって、サクラマス親魚やヤマメに影響が出ているとは確認されなかった。

 

【居辺川砂防工事:砂礫被覆について】

  • 令和3年度施工箇所(上流落差工下流)では下がえぐれていた。
  • 最上流落差工にもスリットを入れるなどしないと、再度被覆してもまた流出するだろう。
  • 被覆した砂礫の下にシートを入れたところと入れなかったところをモニタリングして検証するとよい。
  • 12号床固工の上流右岸の崖が崩れて木が倒れていた。大水が出た時のあの辺の保護、施工上の処理が気になった。
  • 川縁の崖の崩れ様が気になったので、早めの手当てを検討したらどうか。
  • 砂礫被覆はきれいにできおり、シートを入れることで小礫が流れないように工夫されている。何度かの雨で少しずつ澪筋も決まってくるのだろう。再度確認したい。
  • シートの素材は何なのか。破れたり流出したりして環境汚染の原因にならないのかを教えてほしい。
  • 礫被覆工事によって、産卵床が増え、水生昆虫が増えて、それらを食べる鳥が少し川に帰ってきてくれると、鳥を観察している我々としては非常にうれしい。

 

【居辺川砂防工事:7号床固工について】

  • 床固工で河道幅を広げて流速が落ち、柏葉橋のところで河道幅が絞られ流速が上がるという中で、大水が出たとき悪影響が出る状態にならないのか教えてほしい。

 

【居辺川砂防工事:ニホンザリガニの保全と7号床固工工事について】

  • ニホンザリガニ個体群の保全には工事をしないことが第一。工事をする場合の保全策は非常に険しい道でたいがいは失敗する。工事後2~3年はいてもほとんどがダメになっている。しかし、例外的に何とかなっている場所もあるので一縷の望みをかけて活動している。
  • ニホンザリガニは生息条件が悪くなった場合、深さ10~20cmの泥の中に、あるいは50cm地下の砂利の中に隠れていることがある。
  • 7号床固工左岸上流の生息地は沢の中にあるので、工事による沢の湿り気への影響がなければさほどニホンザリガニ生息への影響がなくて済むのではと感じ、祈っている。右岸下流の生息地は工事前に乾いていて、以前はいたけどその後見られなくなっている。ただ、移動していない可能性はあるので、工事で深い伏流水に触れずに済めば10年くらい、あるいは20年くらいはもつかもしれない。
  • ニホンザリガニ保全対策としての「引越し」はほとんど無効であり幻想である。いない場所はいられない条件があり生きられないからそこにいない。
  • 工事については、トラックが通る道路についてなるべく遠くへう回するようなことを考えた。

 

【然別川総合流域防災工事:19号帯工工事について】

  • 瓜幕川の掘れ方がすごく、床掘れしていて自然の力を再認識させられた。
  • 然別川には2年くらい前に何回も行っていたが、さらに掘れてだいぶ崖が崩れたという感じを受けた。
  • 然別川の床がすごく掘れていることに自然の驚異を感じ、無駄じゃないか、自然に勝てるのか、という印象を受けた。

 

【河道内樹木について】

  • 売買川ではR5年3月までに伐採が終わり、春・夏の間にあっという間に幼木が生えてきてイタドリなどの草が2mくらいまで伸びた。今年はこの上流の空南橋までとのことだが、どう環境が変わるのか観察していきたい。
  • 売買川で伐木して全く環境が変わった中で、今後のあり方として地域の方が川辺まで寄れるよう除草などを考えていただきたい。
  • 売買川が伐採されてきれいになっていたが、これから問題となるの際樹林化だと思う。対策をしっかり考えていただけるとよいと思う。
  • 大雨が降った時に木が倒れて、橋の欄干や砂防ダムなどに掛かって処理をする形にならないように、日頃から樹木を見ていただきたい。
  • 豊頃町は十勝川最下流部にあり、河道内流木が海に出て大変な被害を受けている。少しでも流出しないような対策が今後も必要である。
  • 柏林台高層市営住宅裏の帯広川の河畔林、通るたびに何とかならないかと思っている。
  • 薪ストーブを焚いているが、流木では薪に向かない。河畔林の伐採直後なら薪に使えるので声をかけてもらえると嬉しい。

 

【ウツベツ川改修工事:自衛隊駐屯地南東沿いについて】

  • 見た感じでは片側だけ2割勾配でもよさそうだが。
  • 一般的に流量計算する際区間を大きくとるが、もう少し細かく区間を区切って計算したら片側2割勾配にできるかもしれない。
  • 去年まで見てきた下流部とは条件が相当違うので、いろいろなことを考えながらいい川づくりをしていただきたい。

 

【ウツベツ川改修工事:魚道設置について】

  • すぐ施工しない場合、土のうを3段くらい積めば高さと水深を確保できるので、うまくいけばサクラマスなどは飛び越えて遡上できる。
  • 釧路のイトウを守る会のように木の枠でコンパネを張って階段をつける方法もある。
  • 図面によると水が流れ落ちるところが30cm幅だが、もう少し広くなると流速も弱くなり一石二鳥かと思うので、検討してほしい。よじ登ってくる魚なども上りやすくなるかと思う。
  • 動物園より上流でもサクラマスが見られるようになると、子どもたちのいい勉強になると思うので早く実現してほしい。
  • ウツベツ川は、以前はかなり汚い川だと思っていたが、とてもきれいになり環境がよくなった。いろいろな魚類が上がってきて生育、産卵すると思える。その環境をさらに伸ばしてほしい。

 

【保全すべきものについて】

  • 南新得の方で、明治時代の発電所取水口が河川工事中に出てきたが壊された。残してもらえるとよい。

 

【河川工事全般について】

  • 自然を相手に河川整備、川づくりをすることは思い通りにならず大変かと思う。ぜひ検証しながら前に進むという今の川づくりをさらに進めていただきたい。
  • パンケ新得川だったかで、工事後埋め戻したところ、大雨があるとすごく水がたまる。確認してほしい。

 

 

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