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ホーム > 産業振興部 > 農務課 >  グリーン人(岡田秀子さん)


最終更新日:2012年12月26日(水)

十勝グリーンツーリズム
岡田秀子さん
広尾町 ファームイン望風林

岡田 秀子 さん

Okada       Hideko

芽室町出身。
酪農家と結婚し広尾町へ移住。
20年以上前から、酪農業の理解を深めてもらうため研修生や見学者の受け入れを始める。
平成15年にファームイン望風林をオープン。

内観 風景 岡田秀子さん

 「日常を離れるっていうのか…」。 広尾町で酪農業を営む岡田秀子さん。岡田さんが営む「ファームイン望風林」の周りには高い建物はもちろん、見渡す先には畑と防風林以外何も見つかりません。
「何もない場所ですからね。静かなんですよ。世の中は忙しすぎるでしょ。だからここに来たらそんなことは忘れてリラックスしてもらいたいんです」。
酪農家の家に嫁いで35年。現在岡田さんの牧場で飼育する牛は全体で約170頭。朝晩の搾乳は今も岡田さんの日課です。「酪農家として牛乳を搾って出荷するだけだと、消費者との接点がない」ということに岡田さんが気づいたのは今から20年以上も前のこと。それ以来、岡田さんは旦那さんと共に、酪農の現場に直接足を運んでもらえる機会を作っては、積極的に研修生や社会見学の生徒などを受け入れてきました。その取り組みの一環としてファームインを始めたのは8年ほど前のことです。
岡田さんのファームインは一日一組だけ。ログハウスの家を一軒丸ごと借して、「あとはお好きにどうぞ」というスタイルです。基本的に食事もありません。酪農の仕事との折り合いを考えた結果ですが、この自由度の高さが、他の宿泊客を気にするファミリー層や、屋外でのバーベキューやアウトドアを目的に来るグループなどに受け入れられ「今はお客さんの4割はリピーター」だといいます。
宿泊したお客さんの希望があれば、牧場見学や仔牛のほ乳、野菜の収穫体験、近くを流れる川のガイドなども行なう岡田さん。日ごろ目にしていることや、住んでいると当たり前に感じることでも、それを体験したことのない人にとっては、生涯忘れることのできない大切な思い出になることもあるのだとか。「大阪から修学旅行で来た子たちは、星が見えることに感動していたんですよ」と岡田さんは顔をほころばせます。
ファームインを始めてみるまでは、お客さんからどんな反応が返ってくるのか不安だったという岡田さん。「全く未知の世界。どうなるかなんて、分からなかったですよ。でも何かやらなきゃいけないんじゃないか、っていう気持ちがありましたから」。
幸運なことに、これまでにクレームを付けてきたお客さんはいないそう。「やってよかった」と、岡田さんの瞳が輝きます。「お客さんとお話をして、ここの良さを分かって喜んでくれ、ゆっくりしていただけたら…」。すっと人の心を引き込む岡田さんの笑顔には、また会いに来たくなるような母の温もりがありました。