十勝農業改良普及センター本所地域第1係では、令和6年2月6日に帯広市重点地域懇談会を開催しました。
懇談会には、対象農業者7名と関係機関4名が出席し、普及センターから、今年度活動の「秋まき小麦施肥試験の結果」、「カットブレーカー施工による改善効果の確認」、「加工用馬鈴しょの基肥全層における可変施肥の検討」と題して報告しました。
「秋まき小麦施肥試験の結果」では、農業者からは、「近年気象傾向が変わってきている。3回追肥から2回追肥の窒素施肥のみで対処可能か」、「十勝の曇天気候でも対応できる小麦の安定栽培技術が知りたい」等といった声が聞かれました。また、小麦の生理生態についての質問には、関係機関より助言をいただき、小麦の生育過程等を改めて確認する機会となりました。
「カットブレーカー施工による改善効果の確認」では、施工の結果、土が柔らかくなり根張り向上に繋がったことを報告しました。農業者が改善の効果を実感するまでには至りませんでしたが、新たな取り組みが大切であることの認識をもっていただけました。
また、「加工用馬鈴しょの基肥全層における可変施肥の検討」では、可変施肥の収益性と生育収量のばらつきを定量施肥と比較調査した結果をもとに検討をしました。収益性はやや優り、ばらつきは少なくなりましたが、単年度の結果のため、継続した調査を検討しています。
次年度も当センターでは、農業者の声をもとに、秋まき小麦収量向上のため、試験ほ場の設置、生育調査や収量調査を行い、地域農業の支援をしていきます。
「秋まき小麦施肥試験結果」の報告
懇談会の様子