「地域の話題」本別町の農業者2名と繋ぎ牛舎の視察を行いました!(十勝東北部支所)

本別町の農業者2名と繋ぎ牛舎視察を行いました!(十勝東北部支所)

 5月22日、牛舎建設を予定している本別の農業者2名と、釧路管内の牛舎を視察しました。今回お世話になったのは釧路市阿寒の大西牧場と鶴居村の松下牧場です。いずれも10年ほど前に100頭の繋ぎ牛舎を建築し、地域でも優秀な成績を挙げている方です。

 鶴居と阿寒は釧路の内陸部に位置しており、夏には30度を超える日もあります。そこで両農場とも換気扇20台を使ったトンネル換気牛舎にするとともに、たくさんの空気を取り入れるための大きな開口部をもうけています。さらに空気取り入れ口にはミスト発生装置を組み合わせ、暑熱対策に大きな効果を発揮していました。

 参加者は換気扇の台数に驚いたり、遮るものが一切なく牛に直接風が当たる構造に見入っていました。

 大西牧場はTMRセンター加入を機にこの牛舎の建築に踏み切り、自動給餌機や搾乳ユニット自動搬送装置を導入して作業の自動化・省力化を図っていました。

「給餌・搾乳作業に要する時間が大幅に減った。夫婦そろって子供の学校行事に参加できるようになったことが何よりも良かった」と嬉しそうに話されていました。

 松下牧場は牧草収穫を共同作業で行うという違いはありますが、大西氏と同様の自動化・省力化の工夫を行っていました。また、松下氏は「搾乳牛を健康に飼うには乾乳牛の管理が重要」と考え乾乳牛舎を先に建設したそうです。「乾乳牛の管理は酪農経営を左右する」と話されていたことが印象的でした。

 視察研修を終えた農業者からは、「牛舎や経営に関する考え方がとても参考になった。もっと勉強して納得のいく牛舎を建てたい」「実際に牛舎を使っている人の声を聞くことができてよかった」といった声が聞かれました。

 

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                                    大西牧場にて                                                                 20台の換気扇

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                                 大きな開口部                                                                     暑熱対策のミスト

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                                    松下牧場にて                                                         給餌体系の説明を聞く

 

 






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