R元年度西部地区指導農業士・農業士会冬季研修会開催（十勝西部支所）

　2月3日十勝西部地区指導農業士・農業士会（平会長、会員26名）主催の研修会が会員、農業者、関係団体、関係機関25名の参加で行われました。

　本年度は地域農業が抱えている問題を解決する一助となる農業情報の有効活用と労働力の安定的な確保に関する研修を企画し、「地域組合員総合支援システム（TAFシステム）」と「1日農業バイト（day work）」について、十勝農業協同組合連合会農産部農産課の前塚考査役と十勝清水町農業協同組合経営指導課の佐藤氏より講演をして頂きました。

　TAFシステムは、利用希望農家がユーザー登録し十勝農協連が管内組合員に無償提供するWeb上のシステムで、マッピングや施肥設計システムの活用方法について話されました。参加者からは「土壌分析結果の履歴を過去にさかのぼりできるだけ長くして欲しい」要望などが寄せられました。現在、十勝管内全農業協同組合への説明を実施中で、寄せられた要望は極力対応していきたいとの回答でした。

　day workは、1日単位の雇用労働力を確保したい農家とアルバイト探しをする方とのマッチングを図るアプリケーションで、令和2年度から清水町農業協同組合が導入する計画となっています(十勝管内6農協が導入済み）。アプリ内には、賃金や労働内容等の募集情報を掲載するが、トイレ環境などの情報も重要とのことです。実際に雇用した農家やアルバイトした人の感想を口コミする欄もあり、待遇面等に注意が必要との話がなされました。関係機関からの参加もあり、労働力確保に向けて新たな展開が期待されます。

　農業情報の有効活用や労働力確保は重要な問題です。今後とも営農と地域農業振興に役立つ研修会を企画していきます。

　
TAFシステムを説明する前塚氏　　　　　　　day workの内容を説明する佐藤氏



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