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最終更新日:2013年1月29日(火)


403コラム冷湿害と凶作


■産業振興部調整課
      Coordination Division        
      Industrial Promotion Department    

調整課


  ◎ コラム


◆ ~ 冷湿害と凶作 ~

 十勝の開拓の歴史は、水害・冷害・湿害との闘いでもありました。

 冷湿害は開拓期だけでなく、戦後においても甚大な被害をもたらしています。

<昭和31年冷害>

 春からの異常気象の影響が累積した結果、全道的に各種作物の生育が極端に悪く、決定的に冷害となった。道が現在取りまとめた被害は396億円、五分作以下の農家が123,599戸、各作物の作柄は水稲で平年比4割、豆類で平年比2割程度、馬鈴しょで平年比7割、麦類で平年比6割と、大正2年(1913年)以来の稀有の災害となった。

 十勝では、総面積165,056ha中、被害面積149,828ha、被害金額は68億219万2,000円、被害農家数は21,552戸に上った。

 十勝町村会は次の要望をまとめ、救済活動に当たった。

  • 緊急対策:種子確保、生活維持の救農土木事業、土地改良、牧野改良、冷害資金償還延期、再生産資金融資、開拓営農資金措置

  • 恒久対策:寒地農業確立、有畜化促進、農業生活改良普及事業

 冷害凶漁のため農漁村の深刻な生活難に人身売買が各地に起こり、道は10月に「人身売買対策要綱」を制定し、各支庁に協議会を設置し、その防止に努めた。道外からの求人には美容師見習い、観光旅館季節女中などに新卒者が多数応じていたが、人身売買事犯検挙も多く発生した。

 全国各地から義援金1,875万5,100円、米994俵、衣料3,383点、その他梱包2,197点のほか、国外からも米・粉乳などが送られた。


<昭和39年冷害>

 この災害は6月初旬の低気圧から始まり、その後の低温、日照不足、それに加えて病害虫が発生し、9月の強霜で徹底的なものとなったため、19日に各市町村に冷湿害対策本部が設置され、地方交付税の特別配分、地方税の減免措置、労働者の本州受け入れ、各保健所による家庭訪問、巡回診療、被害が甚大な町村の特別対策地区指定、災害特別融資、中小企業商工業対策などが講じられた。水稲の被害率は93%、豆類の被害率は8割以上と、十勝にとっては戦後最悪といわれる大冷害となった。

 義援金は日赤扱いで6,147万7,820円、愛情銀行扱いで48万6,839円にのぼり、各学校には冷害義援金が配分されたほか、全国から連日のようにオーバーや子供服などが寄せられた。

 また、高度経済成長という時代背景もあり離農に拍車がかかって農地集積が急速に進み、労働力不足を補うためにトラクターが急速に普及した。

 この冷害を契機に、十勝農業の体質改善に向けて昭和40年に十勝市町村寒地農業確立推進本部が設置され、豆類の作付率を減らし、根菜類の作付率を高めること、麦作の導入、これらの合理的な輪作体系の確立、地力対策、畜産振興などが打ち出された。

 

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