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ホーム > 建設管理部 > 帯広建設管理部 >  H30第2回北海道の管理河川の川づくりワーキング


最終更新日:2018年10月26日(金)

平成30年度 第2回 北海道の管理河川の川づくりワーキング(現地見学会)

  日時 平成30年9月27日(火) 9:00~16:00
  見学河川 居辺川、然別川、美生川、ウツベツ川、伏古別川 

  平成30年度 第2回 北海道管理河川の川づくりワーキング:現地見学会が、平成30年9月27日(木)に開催されました。   

今回は、居辺川の12号床固工施工箇所、然別川の帯工施工予定箇所付近、平成28年の出水で氾濫した美生川の上美生橋、ウツベツ川の厚生病院付近の親水護岸施工箇所、伏古別川の北親橋下流の改修工事施工箇所を見学し、帯広建設管理部事業課より施工内容等について説明をしました。

各箇所の見学後バスでの移動中に、施工内容や環境対策などについてメンバーの方からご意見をいただきました。

 

※意見内容については事務局にて一部要約し、また、順番を発言順と変更しています。

 

 

北海道管理河川の川づくりワーキングのメンバー(今回の欠席者を含む)

一般財団法人 十勝エコロジーパーク財団  近藤 孝志

浦幌野鳥倶楽部  武藤 満雄

NPO法人 十勝多自然ネット  河合 将弘

帯広ウチダザリガニ・バスターズ  鏡 坦

帯広川伏古地区子どもの水辺協議会  関川 三男

帯広市町内会連合会 環境衛生部会  山崎 富士夫、坂本 敏郎、山口 孝信、上坂 武郎

・川と河畔林を考える会  髙倉 裕一

・地球環境を守る十勝連絡会  平譯 正勝

・とかち・帯広観光ボランティアガイドの会  塚本 明

・十勝川水系の生態系再生実行委員会  石垣 章

・十勝川中流部市民協働会議  紅葉 克也

・十勝川のシシャモを守る会  越谷 光裕

・日本野鳥の会十勝支部  飯嶋 良朗

・帯広建設管理部事業課  谷内山 裕明

 

見学箇所

  1. 居辺川 12号床固工設置箇所(東大橋と清進橋の間)
  2. 然別川 No.23帯工施工予定箇所付近(上然別橋上流)
  3. 美生川 平成28年被災箇所(上美生橋)
  4. ウツベツ川 親水護岸施工箇所(西13条橋上流)
  5. 伏古別川 平成29年度・30年度施工箇所(北親橋下流)

 

メンバーから出された主な意見等

 

【居辺川、12号床固工施工箇所見学後】

   ・ 工事はどれくらいかかるのか、なぜあの場所であの工事をしなければならないのか、人命にかかわる理由があるのか、教えてほしい。

        【事務局】12号床固工自体は来年中に完成する。砂防区間全体としてはまだ時間がかかる。

工事の目的は、河床低下区間であるため土砂の流出を止めること。平成16年の災害では、砂防区間下流の橋(居辺橋(上流))が落ちて人が亡くなっている。その災害を踏まえている。

 

   ・ コンクリートの量が多い大変な工事だと思った。コンクリート構造物を埋め戻している。大水が出ると攪乱し、土砂流出などいろいろあるのだろうが、その都度適切な対応を取っていただきたい。   


 ・ 昔とは床固工の工法が全然違う。自然にやさしい工法になっておりいいと感じる。   

 

   ・ 下流にニホンザリガニがいる。工作物が造られると下流に影響がある。ニホンザリガニは移動性がないので影響が大きい。皆さんと勉強したい。   

 

  居辺川でサクラマスが生きているのが確認されたのはうれしい限りである。   

 

   ・ 平成30年9月26日にサクラマスの現地調査を実施した。産卵床とそこについたサクラマスのメスを確認した。また、その前には近くでオスの写真が撮られている。川の水温が低くて魚が棲みやすい環境である。あちらこちらに10cmくらいの魚がいた。

 

   ・ 工事はこれからも続く。これからも魚の調査をしていき、工事へのアドバイスを考えたい。

 

   ・ 12号床固工ができて、今後下流の床固工ができた時、土の堆積・侵食がどの様に変化していくだろうか。それぞれの対処を考えていかないといけない。地域住民の安全を守れるような体制をとれるとよい。

 

   ・ 砂利層の厚さを縦断的に把握できるとよい。基礎部分をつくる時のデータを蓄積してほしい。また、地下水位も、ニホンザリガニなどの関係で、把握できるとよい。

 

   ・ 居辺川、士幌川、音更川には十勝石(黒曜石)がたくさんあり、これは糠平の奥から音更川が運んできたものである。十勝石は約200万年前の火山活動によるマグマが急冷してできたものであり、音更川が砂礫を運んでつくったかなりの厚さの砂礫層に存在する。上士幌の台地全体がその砂礫層でできている扇状地性の台地である。

約100万年前、十勝三股カルデラの大噴火の時に火砕流が堆積した。火砕流は脆くて、洗掘により河床低下が一気に進む。下の地層に厚くある。

渋山川、戸蔦別川、然別川、居辺川は河床低下で困っている。なぜ、このエリアで河床低下が起こっているか。

このエリアは昔、海や湿原であった。帯広でそれぞれの川が合流するのは低いからである。帯広は100万年単位のスケールでいうと、沈降を続けているエリア。今の100年ほどのスケールでのできごとが、沈降のスピードがどうかかわっているかはわかっていない。ただ岡氏(もと道立地質研究所)は、然別川の中流域は今後も沈み続けると言っている。そういうことを含めてどうしていったらいいかを考えていきたい。

 

 

【然別川、No.23帯工施工箇所付近見学後】

   ・ 魚道をどの様に造るのか。それを維持できるかが課題である。

 

   ・ あのような(地層断面や化石林が見られる)景観は良いと思う。河床低下などが迷惑をかけないようにできると良い。みんなで見ていくことがモニタリングになる。

 

  ・ ああいう景観は好きな景色。地域住民や交通機関などに影響を及ぼす河床低下を抑えながら、景観を保全していけたらよい。

 

  ・ 景観は観光に応用できるのではないか。考えていく必要がある。

 

  ・ すごい光景を見られて感動している。地層の年代がわかれば面白い場所。何らかの形で保全できるとよい。

 

 化石林については、すべては無理でもこの先々うまく保存できるように町に働きかけてみてはどうか。

 

  ・  9月23日に音更町郷土史研究会の主催で、化石林の観察会があった。音更町教育委員会、郷土史研究会、町議会議員が参加し、私と平譯委員が案内した。11月3日には音更町郷土史研究会の主催で町民対象の講演会を岡孝雄氏(もと道立地質研究所)を呼び実施する。文化財指定に向けていきたい。

2016年(平成28年)8月の出水により河床低下が起きたことで、川の中で立ち上がった木がたくさん見られたが、この2年でほとんど残っていない。一段高いところに新しい化石林が出てきた。見事な根株もあるが、風化が進んでいる。鹿追町ジオパークの展示館に樹脂で固めて展示する提案をしているが予算確保が難しい。仙台市では約300万年前のセコイア化石林(霊屋下(おたまやした)セコイヤ化石林)が市の文化財指定を受け、川の中の1株が囲って保存され、市民が見られるようになっている。

然別川支流のパンケビバウシ川では、約60本の化石林が今でも川の中に立っている。行きやすく、見やすい。そこの保全や利活用は、音更町が考えていくことになるだろう。

 

 化石林は、写真で見るのと触ってみたのは大きく違った。あの場で残すのはコストパフォーマンスで考えると議論がある。鹿追町、音更町が樹脂で固める方法はありうる。

このワーキングでは川の安全性が大事である。治水対策としては、川から50m~100mの土地を国有化するのがよいと思う。

 

 

【美生川、上美生橋見学後】

  ・ 上美生橋を超えて水が畑にあふれ出た。十勝川でも水位が橋まで4mに迫り、帯広市内9河川も増えたが、あふれた川はなかった。どれだけの雨が降ったのか、こんなにひどいのは初めて。こんなことが無いように計画をお願いする。

 

  ・ 日月湖ができるような川の流れである。なぜ道路を超えて澪筋が変わったのか。河積が足りなかったのか、大きな石が堤防を壊したのか、など考えてほしい。

 

 護岸の高さが現況と同じなので、今の河道法線や断面で平成28年のような出水が来ると水があふれる可能性が高い。河川改修が必要だと思う。   


 ・美生橋の上流の蛇行がひどいので、橋の下流も以前は蛇行がひどくて狭く違う形であったと思う。平成28年のような大雨増水が来てもすんなり流れるように、なるべく早めに河川改修が終わるとよい。

 

  ・ 橋の直下に1mくらいの巨礫が転がっていた。日高山脈は北と南で山体の地質・岩質が違い、流れ出る礫も異なる。今見たところは、戸蔦別川上流、札内川上流とは明らかに違う。巨礫に対応するような河川改修などを計画されたい。

 

 上美生橋より上流部が大きく蛇行して、水衝部が崖になっていた。崩れて木が落ちてきたらと気になった。

 

  ・   河道内流木、河岸の倒れた木の撤去を検討されたい。

 

 橋(架け換え後の上美生橋)の長さが十分にあり、橋長で苦労している他の橋と比べると安心して見られた。

 

  ・ 林内の自然河川にはニホンザリガニがいそうな場所があり、出水時には美生川に流されるだろう。それが生息地の拡大・縮小に関連しているのだろうか。

 

 

【ウツベツ川_親水護岸箇所・伏古別川_平成29・30年度工事箇所、見学後】

 都市河川と農耕地の河川では視点が違う。

 

 都市河川、農耕地の川、それぞれに特徴があるので、それをこれからどのように生かしていくかをについて、みなさんとお話ししながら進めていけたらいいと思う。

 

 特に都市河川は地域の人の意見が大事である。ワーキングの中にもその情報をいただき、一緒に考えていきたい。

 

 「川守」として、川をきれいにする動きがワーキングの中からできたらよい。

 

  ・ 憩いの川、憩いのできる川になるとよい。

 

 ・ ウツベツ川は、改修工事によりきれいになってよかった。春先、管理用道路のあたりがきたないが、これで解消できるだろう。また、高倉橋下流も整備してもらえるとよくなると思う。   

 

   ・ ウツベツ川は大変きれいに整備されてよかった。

 

   ・ ウツベツ川の親水護岸だが、水質が悪い。ただ、40cmのサクラマス、アオサギが来ている。もう少し水がきれいになればフクドジョウやイバラトミヨが来るのではないか。人が訪れれば水質への声も上がり、改善されることを期待している。

 

   ・  水護岸や水辺の楽校はあちこちにあるが、よくわからない。いいイメージの絵を紹介してほしい。

 

  伏古別川は、排水機場整備など、住民要望に応えて速やかにお願いする。

 

   ・ 伏古別川は、せっかく改修を進めてもらっているので、草刈りなどの管理を市に要望して維持していくのも一つの手ではないか。

 

  ・ 伏古別川ではガマなど水生植物が生えており、石を詰めた網には可能性を感じた。

 
ワーキング(現地見学)の様子

【居辺川】

【然別川】



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