ヒグマ啓発

ヒグマ啓発

ヒグマを知ろう ~くまなびセミナー in 帯広~ 開催! 

あなたはヒグマについてどのくらい知っていますか?
2名の講師をお招きし、ヒグマについて学ぶことのできるセミナーを開催します!
参加無料&小さなお子様も大歓迎!

チラシ(電話のみ) (GIF 254KB)

申し込み方法

①お電話での申し込み
 0155-26-9028(環境生活課自然環境係)
 「くまなびセミナーの申し込み」とお伝えください。

第1部 知床ウトロ学校「ヒグマ授業」 in 帯広 14:00~

講師 (公財)知床財団 岡本 征史 先生

知床ウトロ学校「クマ授業」って知っていますか?知床は世界的に見てもヒグマが多く生息している場所として知られている一方、市街地への出没や観光客による野生動物へのえさやりなど、人とヒグマに関わる多くの問題を抱えている地域でもあります。
そのような中で、「自分たちの暮らす知床とは?」「ヒグマはどんな動物で、出会ったらどうすればいい?」など、知っているようで意外と知らない地域の自然や環境に興味を持ち、楽しく学ぶことを目的に、知床財団がそのお膝元でもあるウトロ地域にある「ウトロ学校」で毎年開催しているものです。
札幌をはじめ道内各地でヒグマの市街地出没や人身事故が多発しています。大都市帯広を擁する十勝も例外ではなく、数年前、実際に帯広市内の小学校内にヒグマが出没したこともあります。もはやヒグマは知床だけではなく、全道の課題となりました。
このような状況を踏まえ、知床で実際に行われている知床ウトロ学校「クマ授業」の教室を帯広市に移し、知床財団において環境教育を推進してきた第一人者である岡本先生とともに人とクマの距離を保つために何ができるのか、知床で蓄積されてきた知恵から一緒に考えます。
現在は、道内各地で実施されている「クマ授業」。本物のヒグマの頭骨や毛皮、食べ物によって異なるフンの標本などを使い、小中学生から大人まで、幅広い年齢層で楽しめる内容ですので、まずは楽しくヒグマを知ることから始めましょう。

第2部 ヒグマから身を守り、共存を進めるには 15:00~

講師 酪農学園大学 教授 佐藤 喜和 先生

野生動物生態学やヒグマの生態と管理に関する研究を専門とされる酪農学園大学教授の佐藤喜和先生によるお話です。
まず、そもそもヒグマとはどういった動物なのか、北海道に住む私たちがなんとなく知っている、わかったつもりでいるすぐ隣にいる野生の住民「ヒグマ」の生態について、改めて基礎から教えていただきます。
また、佐藤先生は25年にわたり浦幌町を中心に白糠丘陵地域のヒグマと人との関係について研究を行っていることから、その成果や十勝管内のヒグマについても俯瞰していただきます。
さらに昨今、道内各地でヒグマの市街地への出没や人身事故などが多発していることもあり、「もし自分の街にも突然ヒグマが現れたらどうしよう」などと不安な気持ちになる人も多いのではないでしょうか。
近著に「アーバン・ベア.となりのヒグマと向きあう」(2021年)を出版された佐藤先生には、札幌市を中心とした都市に出没するヒグマの生態と管理に関する研究などを行っている立場から、今、人とヒグマの関係はどのような状況にあるのかなどの現状の共有をはじめ、今後、一人ひとりがどのような意識をもち、ヒグマとの関係性を構築していくべきなのか、さらにはヒグマとの適切な距離を保つためのグランドデザインとはどのようなものかなど、大きな視点を踏まえながら人とヒグマの共存を進めていくための考え方についてお話ししていただきます。

ハイキング、釣り、山菜・キノコ採りなどを行う皆様へ

ヒグマに注意してください!

道内には、ヒグマが広く分布・生息しています。
このため、野山に入る際には、常にヒグマと遭遇するものとして行動することが求められます。
特に、春は山菜採り、秋はキノコ採りや紅葉狩りなど、野山に出かけることが多くなりますので、ヒグマによる事故を防ぐために、特に次のことにご注意下さい。

ヒグマと出会わないために!
● ヒグマの出没情報に気を付けましょう
● 鈴や笛などの音を出しながら歩きましょう
● 薄暗い時には行動しないようにしましょう
● ヒグマのフンや足跡、食べた跡、爪跡などを見つけたらすぐに引き返しましょう。

北海道のヒグマ管理計画等については次のリンク先に詳細があります。

○野山に入る前に

まず、市役所や町村役場、土地管理者などに、ヒグマの出没情報を確認してください。
自治体では、関係機関や地域の方からヒグマ情報を収集し、掲示板やインターネットホームページなどに、出没場所を示しています。(広報やチラシ配布などの場合もあります。) 
ヒグマの出没情報のある地域や、ヒグマの注意看板が掲示されている場所へは絶対に立ち入らないようにしましょう。

○ヒグマに出会わない工夫を

食料を求めてヒグマは思わぬところに出没します。
野山での単独行動は、人とヒグマの双方で気づくのが遅れ、危険な状況になる場合があります。集団での行動を心がけましょう。
また、鈴を携行したり、見通しの悪い場所では大きな声を出すなど、人の存在を早めにヒグマに知らせる工夫をしましょう。
薄暗い早朝や夕方、また濃霧時や降雨時は、ヒグマが人に気づきにくく、特に注意が必要です。
ほとんどのヒグマは、人の存在に気がつけば、自ら遭遇を避けるといわれています。

○子グマに遭遇したら

近くに母グマがいますので、絶対に子グマを保護収容することなく、すみやかにその場から離れてください。

○野山での飲食では

匂いの強い食物はヒグマを引き寄せる場合がありますので、控えましょう。
また、残飯、空き缶などのゴミは必ず持ち帰りましょう。
生ゴミの味と匂いを覚えたヒグマは、これらの魅力的な食物を得ようとして、危険な行動をとるようになることが知られています。

○エゾシカ等の死体を見つけたら

エゾシカ等の死体を見つけたら、近寄らずにその場を離れてください。
ヒグマは、エゾシカ等の死体を食べることもあり、近くにヒグマがいる可能性があります。

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